整体KOTOBUKIの鈴木直人です!
タイトルにもあるように「痛み」についてお話しできたらと思います。
まず痛みは不快な感覚という方が多いと思います。整形外科などの病院や、整体院である当院へ来院される方も身体の痛みを解消したい、どうにかしたいという方が多いです。
国際疼痛学会では痛みとは組織損傷に伴う不快な感覚であり、情動体験であると定められています。
痛みの程度は、軽微なものから我慢できるが不快なもの、耐えられないものなど様々です。短期間出現する急性のものもあれば、長く続く慢性的な痛みもあったりします。
体内には神経が張り巡っているのですが、神経のセンサーが刺激を感知すると、電気信号が脊髄を通って脳に伝わり「痛み」を感じるという様なメカニズムになっています。身体の危険を知らせているような形です。
痛みの種類
・侵害性疼痛(骨折、変形性股関節・膝関節症、ぎっくり腰、関節リウマチなど)
切り傷・火傷・打撲・骨折などのケガではその部分に痛みを起こす物質が発生します。一部の頭痛や歯痛、変形性関節症の痛みなども侵害性疼痛に該当します。
熱いフライパンを触ってしまった時に反射的に手を離しますが、熱さで痛みが引き起こされます。
ずーんとした痛みや、鋭い痛み、ズキズキする痛み、鈍い痛みなどが訴えとして聞かれます。
・神経性疼痛(坐骨神経痛など)
何らかの原因により神経が障害され、それによって起こる痛みを神経性疼痛といいます。
坐骨神経痛や頚椎症、糖尿病の合併症に伴う痛み、帯状疱疹が治った後の長引く痛みなどがあります。傷や発赤などが見えないにも関わらず痛みがある場合には、神経が原因となっていることがあると言われます。40代以上に多く、日本では数多くの患者さんがいると推定されています。
・心因性疼痛(ストレスなどから脳にトラブルが生じてしまい感じる痛み。首、肩、腰に多いと言われ、長引く痛みもまた、この要因となりやすい。)
従来、身体に危険を伝える痛み(侵害性疼痛)と神経の痛み(神経性疼痛)にも当てはまらず、心因性疼痛と呼ばれることの多かったこの分類の痛みは、脳の感知の異常によって生じる痛みであり、痛みの問題の本質は心ではなく、脳にあると考えられています。
現代医学では、依然として検査で異常が発見できない場合がありますが、脳の機能異常が「身体についての認知機能」に変化が起きていて、痛みの感受性を強めてしまっていることも考えられます。
痛みのサイクル
痛みが起こると身体の緊張は高まってきやすいです。これは交感神経という、自律神経の中で身体の緊張を高める神経が興奮するからです。そのため血管が収縮し、筋肉の緊張も高まるためさらに血流が悪化してしまいます。血流の低下が持続すると次第に組織が酸素欠乏となり、また新陳代謝が悪化し組織が障害されてしまいます。組織の障害によって発痛物質が産生され、これらが痛みとして私たちは感知します。
慢性的な痛みがある場合には、このような悪循環が起きていることが多いと言われます。
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